観音堂
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中土佐町矢井賀
南路志によると、矢井賀の浦分は寛文七年(1667)山内勝政が新たに開いたもので、当時はいばらがおい茂った荒地であったのを苦心して開いたのだと伝えられている。このことは戸田家文書にも同じようなことが書かれているので、信頼していいものといえる。山内氏は、山内一豊が窪川に置いた家老林伊賀一吉の家系で、特に山内の姓を名乗ることを許されたものである。勝政はその三代目に当たる。山内氏は六代目まで窪川に居たが、七代目からは中老として高知城下に住むようになる。