竹林寺

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高知県:NO31

(三十一番札所)五台山竹林寺 真言宗智山派 本尊:文殊菩薩
高知県高知市五台山3577 駐車場100台(大型駐車場有り)

桂浜など高知県の観光地の一つに、ここ竹林寺も入っている。以前はロープウェイが山頂と青柳橋の間を往復していたが、今は廃業して車の登山のみとなってしまった。車は一方通行路を百五十メートルの山頂へと向かう。土産物を売る店先に石段がつらなり、山門をくぐってもさらに石段が続く。登り切ると左に大師堂と五重塔、右手に本堂の文殊堂がある。本尊文殊菩薩はかや葺きの本堂と共に重文指定を受けている。五十年に一度の開扉以外、普段は秘仏とされて拝むことはできない。この文殊菩薩は四人の侍者(宝物館蔵)を伴い獅子にまたがった「騎獅子文殊」として名高く、現存する中にあっては日本最古と言われる。慈覚大師円仁が承和五年(838)に入唐の際に中国五台山より持ち帰ったものと同形とされて、のちに「渡海文殊」と呼ばれるようになった。雲に乗った騎獅子と海を越える四人の侍者ははるか土佐の海を目の前にして、遠く中国の五台山をしのぶに充分なものがある。文殊堂の右手奥に聖天堂があり、この「お聖天さん」への参拝もここ五台山がいつも参拝客で賑わうもう一つの理由にあげられる。しかし、竹林寺が高知一の名刹といわれるのは、鎌倉後期に夢窓国師疎石が来て勉学に励んだことを忘れることはできない。夢窓国師は臨済宗の人で南禅寺・円覚寺に住み、西芳寺の造園を手掛けるなど多才な学僧であったが、文保二年(1318)から二年間、五台山の麓に「吸江庵」を建てて優れた弟子の養成につとめた。「文殊の知恵」と夢窓国師の徳を慕って、入学シーズンには若者とその親で賑わう。コンクリート製だが、五重塔ができて、五台山の大きなシンボルとなった。山を下って下田川沿いをゆくお遍路さんは、この塔をふりかえりつつ次の禅師峯寺へと向うのである。

竹林寺

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