善楽寺

高知県の神社仏閣

トップページ高知県の観光高知県の神社・仏閣>善楽寺

高知県:NO30

(三十番札所)百々山善楽寺 真言宗豊山派 本尊:阿弥陀如来
高知県高知市一宮2501 駐車場20台

国分寺からは、いったん国道32号線に出て、逢坂峠を越える。坂を下りきるあたりで西側に土佐神社の神明門が見えてくる。小さな車は右折出来るが大型バスは通行不可能。生コンクリートの会社の前から比較的広い道路があり看板もある。櫻門から入りつき当たりの土佐一の宮神社の右側が、善楽寺である。明治初期の廃仏毀釈により、大師堂しかなかったが、昭和58年に本堂も出来て、一応寺らしい構えとなった。土佐神社は重文の本殿と鐘楼など美しい構えをみせ、別当寺として善楽・神宮寺として栄えていたものの、明治の神仏分離によって、善楽寺は廃寺となった。そして一時的にあずけられていた阿弥陀如来は、安楽寺が明治9年(1876)にもち帰って「札所」として名乗りを上げたために、話がややこしくなってしまった。善楽寺も大師像を安置して昭和4年に再興し、三十番札所は二ヶ寺もあるというややこしさになった。さて、土佐「一宮」の社殿の柱には、お遍路さんが残した落書きがある。元亀2年(1571)にあわれなお遍路さんが書き残したもので、「宿無くこの宮に泊まり候、書きおくも形見となれや筆の跡、我はいずくの土と成るやも」というものである。「我はいずくの・・・」という文句は、その当時のはやり唄にもなっていたらしく、同文が三河猿投神社の神名帳にも見ることができる。札所を目の前にして神社の軒先を借りての野宿であった腹いせに、落書きを残したのであろう。

善楽寺

トップページへ戻る  高知県の観光へ戻る 
高知県の神社・仏閣へ戻る 四国霊場88ヶ所へ戻る