明星來影

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室戸市室戸岬町

ここより100メートル先の海に面した岩の洞窟を御厨人洞と呼んでいるが、この岩屋の中で、弘法大師空海が十九才の青年時代に虚空蔵求聞持法と言う真言を百万遍唱える大変苦しい修行をされていた。この時あの怖しい龍が現れて、色々と修行の邪魔をしたが、空海は不屈の精神力でこれを打ち拂い遂に佛道の本当の姿を悟られた。その瞬間空の彼方から突如として暁に輝く明星が飛んできて空海の口の中に入った。空海は口の中の明星を海に向かって吐き出したところ、海底に沈んで今でも闇夜に金色の光を放っているとの伝説が語り継がれている。この室戸青年大師建立の地を明星來影の丘と定め、寺の名を明星來影寺と称しているように、この寺とお大師さまとの結びつきは大変深いものがある。

明星來影

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