雪蹊寺

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高知県:NO33

(三十三番札所)高福山雪蹊寺 臨済宗妙心寺派 本尊:薬師如来
高知県高知市長浜857−3 駐車場5台

禅師峯寺からは浦戸大橋(無料)を通るのが一般的だが、歩くお遍路は、種崎から県営の無料渡船が便利であろう。船は長浜へ着く。町の雑踏をあびながらまっすぐ西へ1.6キロ進めば寺の前にくる。ガランとした境内の左側に通夜堂が残されていて、本格派のお遍路さんはこの堂が利用できる。ご詠歌にあるように以前は真言宗「高福寺」であった。後に臨済宗慶運寺となり現在の名前に変っている。臨済宗妙心寺派は第十一番藤井寺と同じである。曹洞宗の阿波第十五番国分寺とともに四国霊場に禅宗は珍しい存在である。寺の右手は泰神社である。祭神は長曽我部元親で、雪蹊寺も元親の戒名「雪蹊恕三大禅定門」の中から二文字をとったといわれる。この寺は元親以後、長曽我部家の菩提寺であった。それ以前の慶運寺は奈良の仏師運慶とその子湛慶が来て、秀作を残した名残である。大興寺と雲辺寺にも運慶作の仏像が残っている。宝暦十四年(1764)の「山内家史料」は、陸路を歩く遍路の数を記録している。「他国遍路、二月より七月の間一日二、三百人も通り申候、一宿一人五銭」とあって、半年で四万人もの人が高知を通過したことになる。たとえ「五銭」のことといえども、ここ雪蹊寺には無料の通夜堂が設備されていることはありがたい。高知一の仏像彫刻が一堂にあつめられている宝物館内には、奈良大仏殿の造仏に活躍した運慶作の仏像が収蔵されている。本尊薬師如来、脇侍仏の日光・月光菩薩。また、運慶の子湛慶の作、毘沙門天立像、吉祥天女、善賦師童子像(禅弐師)など重文指定の仏像が、鎌倉時代の様式を今に伝えて保存されている。

雪蹊寺

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